労組が新年懇親会の代わりに地元店で使えるテイクアウトチケット
2022年01月23日 のニュース
京都府福知山市の長田野工業団地に立地する日本血液製剤機構京都工場の労働組合京都工場支部(渡邉裕支部長)が、市内の飲食店5店舗で使える独自のテイクアウトチケットを作った。新型コロナウイルス禍で中止した新年懇親会に代わる組合員特典で、感染防止対策をしながら消費活動を促進して、地域経済活性化にも寄与したいとしている。
新年懇親会は、例年会場に350人~400人規模で集まって催しているが、コロナの影響で2年連続で中止している。昨夏に労組支部役員13人で代替の活動ができないか考え、組合員に喜ばれながら地域貢献につながることをと、会社側の了承を得て、各自のペースで使って密回避もできるテイクアウトチケット事業をすることにした。
チケット使用可能店は、歓迎行事ができていない新入社員約10人との話題作りになることも期待して、新入社員から聞いた好きな食べ物がある所で探した。
趣旨と内容を説明して、スイーツのアン・ドンプリ(蛇ケ端)▽イタリアンのイルパッチーニ(堀)▽華寿司(篠尾新町)▽ラーメンのふくちあん本店(駅南町)▽肉の谷牧場(旭が丘)が協力店舗に決まった。
チケットは組合員一人につき5千円分を配り、昨年12月から始め、1月末まで対象店舗で使える。訪れた店や商品について組合員同士で話が盛り上がり、チケットを契機に店の常連客になった人もいるという。
渡邉支部長(31)は「初めての試みでどうなるかと不安もあったけれど、うまくいっているようで良かったです」と手応えをつかんでいる。
写真=テイクアウトチケットを持つ渡邉支部長(左)とアン・ドンプリの豊谷さん