指定管理期間が終わる「酒呑童子の里」 自由度増す「施設の貸し付け」方式に

2021年12月09日 のニュース

 京都府福知山市は、今年度末で指定管理期間が終了する大江町の交流拠点施設「酒呑童子の里」=佛性寺=と「あしぎぬ大雲の里」=北有路=について、来年度から貸し付けや直営による運営とする形態に変える考えを明らかにした。

 両施設は第三セクター・大江観光株式会社が、指定管理者として運営している。

 市役所大江支所などによると、大江山中腹にある酒呑童子の里については、老朽化で除却する施設を除き、大江山鬼瓦工房、宿泊施設の童子荘、キャンプ場、グラウンド、テニスコートを普通財産として大江観光に貸し付ける。貸し付けの場合は指定管理より事業者の裁量範囲が広がり、柔軟な運営が期待できる。

 同じ敷地内にある大江山グリーンロッジと運営形態をそろえて、同社の一体的な管理による有効活用に期待する。市も来年度以降に必要な施設改修に取り組む予定。

 あしぎぬ大雲の里は、市直営に切り替える。市は同社の運営を前提に協議してきたが、新型コロナウイルス禍をはじめとする社会情勢などもあって、機能が類似する酒呑童子の里との同時運営は厳しいと判断した。

 宿泊の大雲塾舎とレストランの鬼力亭については、将来的に民間への貸し付けを検討。鬼力亭はレストラン機能を休止して、地域住民らが使える貸室などで活用する。

 8日の市議会一般質問で、議員から2施設の今後のあり方について問われた大橋一夫市長は、新たな運営方針に触れながら、「これまで同様、大江の拠点施設として運営をしていきたい」と話した。


写真=市が新年度からの運営方針を明らかにした酒呑童子の里

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