鬼で防ぐ特殊詐欺 大江高生がミニタオルをデザイン
2021年12月04日 のニュース

特殊詐欺を無くそうと、福知山市大江町金屋、京都府立大江高校の生徒が注意を促すミニタオルをデザインした。福知山署大江駐在所から依頼を受けて制作。このほど地元で生徒らが高齢者たちにタオルを配り、詐欺に遭わないように呼びかけた。
福知山署管内では11月中に、還付金名目の特殊詐欺被害が立て続けに発生したことから、高齢者らに警戒してもらおうと、大江駐在所の土井慎太郎警部補(37)が啓発のためのミニタオルの配布を考案。大江高校に協力を依頼した。
デザインは地域創生科映像デザイン系統の2年生9人が、地域創生学の授業で取り組み、パソコンを使って制作。木下亜由理さんの作品が選ばれた。
鬼伝説のまちということで、女性の鬼の姿をモチーフにしたデザインにし、「お金の電話NO! それって詐欺かも」の啓発文を添えている。水色や薄紫色など、目立つ色合いで、文言も分かりやすい。
ミニタオルは20センチ四方の大きさで、54枚を作った。配布には高校生9人と福知山防犯推進委員協議会大江支部会メンバー、町内の駐在所員、福知山署生活安全課署員が参加し、河守周辺で、高齢者に「電話の中でお金の話が出たら詐欺かもしれないので気を付けてください」と声をかけ、手渡した。
木下さんは「注意を引くため、鬼を少し怖い雰囲気でデザインしました。高齢者の方々には詐欺に遭わないように、気を付けてほしい」と話している。
写真=道行く人たちにミニタオルを配った