人目気にせず授乳できるベビーケアルーム 福知山駅に試験設置

2021年12月03日 のニュース

 JR福知山駅構内に1日、授乳などに利用できる完全個室のベビーケアルームが設置された。「子育て環境日本一」の実現をめざして推進連携協定を締結した府とJR西日本の取り組みの一環。モデル事業として3月下旬まで置き、利用者アンケートを今後の子育て施策に生かす。

 乳幼児と一緒に外出する場合、おむつ替えや授乳をできる場所が少なく、外出をためらう保護者が多い。社会インフラとしての必要性も出てきており、子育て世代の応援にと、鉄道利用者にターゲットを絞り、福知山駅を含む府内5駅に試験設置を決めた。

 改札を入った付近に置かれたユニット型のベビーケアルームは、高さ2メートル、幅1・8メートル、奥行き90センチで、丸みを帯びた外観。

 室内はLED照明で明るく、搾乳機などに利用できるコンセントや抗菌加工された2台のソファを備え、授乳やおむつの交換、休憩などに使える。モニターには使用方法や利用者アンケートが映り、ソファのそばのパッドで操作できる。内鍵をかけ、プライベートな空間が確保できる。

 駅の利用可能時間の午前4時30分から翌午前1時までなら、自由に利用できるが、改札内のため入場券や乗車券がいる。20分以内の利用を呼びかけており、入室後30分を超えた場合は管理者にメールで通知される仕組みになっている。

 府総合政策課では「国などの調査で、3歳未満の子どもを連れて公共交通機関を利用する際、周囲の人に気をつかう方が7、8割、交通施設の利用時に授乳スペースがなく不便を感じる方が6割余りある。今回の取り組みの反響や利用状況を踏まえ、子育てにやさしいまちづくりのあり方を考えていきたい」と話している。
 
 
写真=福知山駅の改札を入った付近に設置されたベビーケアルーム

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