「風邪の神様」咳神大明神に冬の健康祈願 ご神体は大水で流れてきた石
2021年11月25日 のニュース

風邪や咳の神様を祭る京都府福知山市蛇ケ端の咳神(せきがみ)大明神で、祭礼が23日に営まれた。地元住民がお供えをして、「新型コロナウイルスに負けず、この冬も健康で過ごせるように」と願い、手を合わせた。
咳神大明神は福知山城近く、市道沿いの私有地にある。創建は定かではなく、大水で流されてきた石につまずいた人の調子が悪くなるので、その石を祭ったところ、咳が治った-との言い伝えがあり、風邪がはやる時期には参拝者が増えるという。
守り継ぐのは近くに住む芦田清子さん(85)ら芦田株の人たち。5世帯ほどあった芦田株は現在は2世帯に減ったが、毎年11月23日には、祭礼を行い、祠(ほこら)の付近には幟を立てるなど伝統行事を続けている。
芦田さんは「芦田株はどんどん少なくなって寂しいが、こうして祭ることで私たちを守ってくれている。おかげで、風邪も引かず健康に過ごせています」と話していた。
写真=咳神大明神のご神体に手を合わせ健康祈願。祠の左奥に福知山城が見える