かぶれず、きれい-草木染めで漆の新たな魅力紹介 京都府緑化センター

2021年11月07日 のニュース

 漆の木を使った珍しい草木染の体験教室が、福知山市夜久野高原(夜久野町平野)の京都府緑化センターで、このほど開かれた。かぶれず、染めやすく、きれいな色が長くもつ漆の不思議な魅力を紹介する場になった。

 緑化センターとNPO法人丹波漆が共催し、感染症対策のため午前と午後に分散しての開催。各8人が受講した。講師は石川県で能登草木の染め研究室を主宰する新谷茂さん、幸子さん夫妻。漆掻き(漆の採取)後に伐採して3年たった木を、チップにして使った。

 かぶれるのは樹皮近くの、掻き出して出てくる漆の液。染め用のチップに使う中心部には、かぶれる成分が無いという。各地で多くの体験教室をしてきた新谷さんは「子どもを含め、これまでかぶれた人はいません」と説明。内記五丁目から参加した石井智子さんは「木工が好きで、やくの木と漆の館で漆塗りの体験をしていますが、染めは、かぶれないのがうれしいです」と話し、安心して作業していた。

 作ったのはエコバッグとバッグを入れる巾着袋。チップを煮出して作った染液に、木綿と麻布を浸して染めていった。アルミ、銅、鉄の触媒によって黄色系や緑系、赤系に染め上げ、思いおもいの絞りの柄を入れて自分だけの一点ものを仕上げた。

 草木染は綿など植物系の繊維は染まりにくく、水も選ぶとされているが、漆の木だと繊維を選ばず、家庭の水道水でも、きれいに染め上がる。また発色の良さと耐光堅牢性が工業試験場で確認されていて、新谷さんは「丹波の漆掻きに続き、ぜひ漆の染めを丹波の名物に」と力説していた。
 
 
写真=直接手で触ってもかぶれないので参加者たちは安心して作業した。右は指導する新谷さん

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