共栄高から初のJリーガー サントス育成出身のガブリエル君、富山入団
2021年10月21日 のニュース

京都府福知山市東羽合、京都共栄学園高校のサッカー部3年、ガブリエル・エンリケ・ナシメント・ドス・サントス君が、来季にサッカーJ3のカターレ富山へ入団することが内定した。同校初のJリーガー誕生で、ガブリエル君は「努力して試合で活躍したい」と意気込んでいる。
ブラジル・ペルナンブーコ州生まれ。ブラジルリーグの名門、サントスFCの育成組織で技術を磨き、日本に憧れを抱いて来日。2019年に留学生として同校普通科に入学した。
サッカー部では、1年から主力選手として活躍。ポジションはMFで、2年で府新人大会準優勝、3年では京都トップリーグ2位、全日本U18フットサル大会優勝に大きく貢献した。
利き足は右で身長175センチ、体重72キロ。アニメなど日本の文化が好きで、内藤翔平監督(36)は「あいさつをしっかりするし、掃除も手を抜かない。まじめで日本人より日本人らしい性格」という。
同校で20日に入団会見があり、ガブリエル君、松田卓也校長、内藤監督、カターレ富山の遠藤善主・強化部長が出席。遠藤強化部長は「安定したテクニックがあり、フィジカルが強く、瞬間的なスピードも出せる選手」とガブリエル君を評価。「中盤でプレーするシャドー、もしくは守備的MFのボランチとして、育てていきたい」と育成方針を語った。
緊張した面持ちで会見に臨んだガブリエル君は「点を取れて、たくさんチャンスが作れる選手になりたい」と抱負を語り、「福知山は、すごく良いまち。みんな優しくしてくれました。(プロになっても)ずっと応援してほしいです」と話していた。
富山は現在3位で、J2への昇格争いをしている。
写真=カターレ富山のユニホームに袖を通し、活躍を誓うガブリエル君