ロボット競技で全国優勝 府立工業高校2、3年生合同チーム

2021年10月14日 のニュース

 福知山市石原の京都府立工業高校(須貝義和校長)ロボット技術科の選抜チームが、「ワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)」(NPO法人WROジャパン主催)の全国大会で優勝した。メンバーは3年の山口大輝君、2年の小林貫太君と宮本羚聖君の3人で、快挙達成を喜んでいる。

 自律型ロボットの世界的なコンテストで、競技ルール別に4つのカテゴリーがある。府立工の3人は、市販のブロックキットでロボットを作り、課題達成を競い合う「レギュラーカテゴリー」のうち、中級者向けのミドル競技に出場。高校生によるシニア部門で11チームが競った。

 7月に京都予選が開かれ、2年生チーム、3年生チームが1、2位を独占。全国には1チームのみが招待されたため、2、3年生の混合チームを作った。

 課題は各地区予選と同じで、180センチ×90センチのフィールドに配置されたブロックの荷物を、指定の場所に運んでからゴールする内容。指定していないブロックが運ばれていないかや、ブロックが倒れていないかなど課題の達成度と、競技タイムで順位を決めた。

 3人は2カ月ほどの準備期間中、資格試験や入試に向けた勉強、授業などの合間を縫って集まり、ロボットや、動きを制御するプログラムの試行錯誤をしてきた。宮本君と小林君がロボットの軽量化と動きの最小化を突き詰め、山口君がこれまでに学んだロボット工学の知識を生かし、動きの安定性を調整した。

 全国大会は10月3日にオンラインであり、それぞれのチームが各学校から参加した。リアルタイムでロボットが競技をする様子を配信し、2回ずつ挑戦。満点が当たり前の中、府立工は1回目にミスがあって80点だった。後が無くなり、固唾を飲んで見守った2回目、見事に満点を取り、22・59秒と2位に2秒もの差をつけた圧倒的なタイムで優勝を果たした。

 小林君と宮本君は「ずっと使っていたモーターが前日に故障してしまい、急きょ別のものを使うなどトラブルもあり、ドキドキでしたが、優勝できてよかった。次は世界大会もあるエキスパートで世界進出を目指したい」と、来年に向けて意気込む。

 山口君は「全国の実力を知る良い機会になり、楽しんで参加できました。ロボットが自分の思い通りの動きをする面白さも感じられ、これからもロボット制御について学んでいきたいです」と話している。
 
 
写真=全国大会で優勝した小林君、山口君、宮本君(左から)のチーム

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