鬼退治は都から直行、川西経由の2ルート-「大江山鬼の学校」で探る

2021年10月06日 のニュース

 鬼伝説の残る大江山(京都府福知山市大江町佛性寺)中腹、日本の鬼の交流博物館で2日、「大江山鬼の学校2021」(世界鬼学会主催)が始まった。12月まで講義やワークショップなどがある。初回は鬼学会員で、市文化・スポーツ振興課課長補佐の松本学博さん(52)が平安時代の武将、源頼光ら一行が京都から大江山へ鬼退治に行った道のりを解説した。

 松本さんは、京都府内や兵庫県内に残る頼光と鬼・酒呑童子の伝説関連地を基に、京都から大江山へ向かった道は2通りの説があると説明した。

 都から直接目的地まで行く「京都ルート」と父親の満仲が住む多田院(現在兵庫県川西市)に、あいさつのため立ち寄り、三田、丹波篠山を抜け、福知山方面から大江山へと歩いた「兵庫ルート」で、三田の蓮花寺には頼光が鬼退治の成功を祈願した木製仏があるという。

 福知山の伝説関連地もあげ、市内最高峰の三岳山方面から大江山へと進んだルートを示した。また鬼のすみかは佛性寺の鬼のモニュメント周辺で、「広大な屋敷があったのでは」と述べた。

 鬼退治後、酒呑童子の手下である鬼たちの首を葬った市内の杜などを紹介し、帰途のルートについても説明。松本さんは「伝説の中から推測したものなので、事実ではないかもしれませんが、みなさんにおもしろく考えてもらえればうれしい」と話した。


写真=頼光らが大江山へと向かったルートを説明する松本さん

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