福知山成美高校が150周年 記念式典で伝統と「勝魂」心に刻む
2021年10月02日 のニュース

京都府福知山市水内の福知山成美高校が創立150周年を迎えた。同校体育館で30日に記念式典を開き、生徒たちは歴史を振り返る記念映像などを鑑賞。伝統をかみしめつつ、新しい未来に向けて気持ちを新たにした。
生徒数997人を半分ずつに分け、同様の式を午前と午後の2回実施するなど、新型コロナウイルス対策を徹底。来賓も限定するなど、規模を縮小した。
午前中は3年生全員と2年生半分が参加。校歌黙唱のあと、兒島裕之校長が式辞で、「長年存続できたことは、地域や卒業生らいろんな方々の力によるものです。社会に、地域に、より貢献したいという思いのこもった校訓を糧に、今日まで続いてきました」と話し、さらに「この大きな流れの中で、大切な命をしっかりと育み、今後ますます、社会に出て活躍してもらいたい。世の中が正しい方向を向くよう努力してもらいたい」と、生徒たちを激励した。
このあと、同窓会長の塩見雅文さんがあいさつをし、西脇隆俊・京都府知事と大橋一夫市長のビデオメッセージを流した。
記念映像では、同校が1871年に、中ノ町で「愛花草舎」として始まったことや、1910年には現在の桃映中学校がある場所に「西垣成美黌」として移転したことなどを紹介。生徒会がその足跡をたどった様子や、今の生徒たちが部活動と勉強に励む様子などを映した。
最後に、記念品として全校生徒に贈る、OBが作った洋菓子と150周年記念のスクリューボトル(水筒)が、兒島校長から生徒代表の3年生、平田恋奈生徒会長に手渡された。平田生徒会長は「輝かしい歴史の一幕に立ち会え、光栄に思います。校訓でもある勝魂の精神にふさわしい生徒であることを心に刻み、学校生活を送っていきます」と応えた。
このあと、記念イベントが開かれ、生徒たちがプロのアーティストの音楽ライブを鑑賞して楽しんだ。
写真=兒島校長(右)へ謝辞を述べる平田生徒会長