ほっこり可愛い観音様のお守りバッジ 「厄除けと参詣道の登山記念にどうぞ」
2021年09月19日 のニュース

参詣道・千歳山観音道の発着点になっている、京都府福知山市池田、高野山真言宗来迎院(朝倉泰寛住職)が、寺に祭る「お守り観音像」を可愛らしくデザインした、厄除け守りの缶バッジを作った。
観音道は、来迎院と善光寺=多保市=を発着点に3自治会にまたがる標高100メートル、延長3キロの山道。豊臣秀吉のもとで水軍を率いた綾部藩・九鬼家の先祖、九鬼嘉隆の守り本尊に由来する観音石仏33体が道沿いに設置されている。来迎院にもそのうちの一体が祭られている。
山の荒廃のため歩く人が減り、忘れ去られゆく存在となっていたが、地元住民らが3年がかりで整備して生まれ変わり、今年4月には再出発のウォーキングイベントが開かれた。
このウォーキングイベントの参加者の一人が、全国各地の山を登った記念になる「登山バッジ」をナップサックにたくさん付けていたことにヒントを得て、朝倉住職、寺の檀家の有志が協力して来迎院オリジナル缶バッジを作ることにした。
デザインは、趣味でイラストを制作する檀家関係者が担当。手に取ってもらいやすいように、バッジの中央に配置する観音像の絵は、実物の雰囲気を壊さない程度に柔らかな印象にして描いている。観音道で春先に咲くピンク色のヤマツヅジも周囲に取り入れている。
缶バッジは直径44ミリ。一回り小さい直径33ミリのひも付きストラップタイプもある。各100個を作り、このほど朝倉住職が祈祷した。
バッジは来迎院事務所で購入できる。いずれも税込み300円。
朝倉義寛前住職(84)は「可愛らしいですね。見ているとほっこりします」。檀家の大槻修三さん(69)は「厄除けのお守りに、千歳山観音道の登山記念を加えて持っていただけたら」と話していた。
問い合わせは(35)0153の同寺へ。
写真=来迎院が作ったお守り缶バッジ