ぶどうの早期出荷研究で「農業高校の甲子園」に出場 福高三和分校

2021年09月09日 のニュース

 「農業高校の甲子園」とも呼ばれる第72回日本学校農業クラブ全国大会プロジェクト発表の部に、福知山市三和町千束の京都府立福知山高校三和分校農業クラブが近畿代表として出場する。シャインマスカットの早期出荷について研究した成果を口頭発表する。

 農林畜産業を学ぶ高校生らが研究成果を競う大会で、日本学校農業クラブ連盟などが主催する。三和分校チームは、グループで競うプロジェクト発表の生産・流通・経営分野に出場。7月の府大会、8月の近畿大会で、それぞれ最優秀に選ばれ、全国大会の出場権を得た。

 メンバーは、農業科4年生の井上空我君、相川智哉君、浦田士温君、新道陸斗君の4人。同町の特産品「三和ぶどう」を生産する農家の助けになればと、2018年から分校のハウスでシャインマスカットを栽培し、早期出荷ができるかについて研究。府農林水産技術センター丹後農業研究所から助言を受け、仮説を立てながらせんていや施肥管理を行った。

 その結果、通常よりも1カ月早い7月後半の収穫を可能とした。これにより、「三和ぶどう」(品種・マスカットベリーA)とは、作業日程が重ならないため、リレー栽培を行えば増収となり、安定した経営ができる-とまとめている。

 大会では、これらの内容をスライドを使いながら10分間で口頭発表する。

 全国大会は、神戸市や加古川市など兵庫県内で行われ、プロジェクト発表の部は10月27日、丹波市に全国9ブロックの代表校が集い開催される。

 4人は「近畿大会は緊張もありましたが、練習の成果を出し切れました。全国大会では発表する文章を修正したりと、最後まで練習をして全国で一番になれるように頑張りたい」と意気込む。

 

 

写真=全国大会出場を決めた福知山高校三和分校農業クラブの4人

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