若者の日本酒離れに歯止めを 高校・大学と酒蔵で商品開発

2021年08月10日 のニュース

 京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学地域経営学科の学生たちが、酒づくりプロジェクトに取り組んでいる。綾部市の若宮酒造や綾部高校農業科、京都工芸繊維大学との産学連携で、若者向けの新商品を開発する。

 若者の日本酒離れに歯止めをかけてほしいと、若宮酒造の木内康雄社長から依頼を受け、5月から本格的にプロジェクトがスタートした。綾部高校農業科が酒米「五百万石」を栽培し、公立大の谷口知弘教授のゼミ生が商品企画、工繊大がパッケージデザインを担当する。

 新町商店街にある「まちかどキャンパス吹風舎」で、ジェイアール京都伊勢丹の酒売り場責任者、片山善誉さんを講師に招いて、このほどワークショップが開かれた。

 3年生の4人は片山さんから、ラベル、蔵の希少度、価格が購入時のポイントになっていると聞いたほか、季節の酒の売れ行きが良いことなど、日本酒の売れ筋やマーケティングを教わった。

 続いて、日本酒にはなじみがない若者に向けたイベント案を学生が一人ずつ発表。女性が手を出しやすいような日本酒を使ったスイーツの試食会などのアイデアを伝えると、片山さんからは「お客様の生活シーンをもっとイメージして考えてみては」との助言を受けていた。

 今後、新商品の企画案を固め、9月上旬に酒米を収穫。今冬に若宮酒造で醸造し、来春に新商品として発売する予定にしている。

 3年生の嶋野将之さん(21)は「人生を豊かにするひとつにお酒がある。若者と日本酒の接点になるようなお酒を考えたい」と話していた。

 

 

写真=京都伊勢丹の社員から日本酒の売れ筋などについて教わる学生たち

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