熱海市の土石流災害受け砂防堰堤を緊急点検 京都府土木事務所
2021年07月17日 のニュース

静岡県熱海市で発生した土石流災害を受け、京都府中丹西土木事務所は、福知山市内の砂防堰堤の緊急点検をした。今年度中の点検を予定している33基のうち、人家に近い夜久野町内の9基を前倒しして、15日までにすべて完了。異常などは見られなかった。
熱海市では、1日から3日にかけての大雨で、大規模な土砂災害が発生。山間上部の谷を埋め立てた大量の盛り土が崩落し、被害を拡大させたとされている。これを受け府は、災害を未然に防ぐ目的で、砂防などの緊急点検に取り組んでいる。
福知山での点検もその一環。河川砂防課の職員が、夜久野町畑の桑村川、今西中のセドノ奥川など、砂防堰堤計9基を見て回った。最終日に訪れた高内の新庄谷川では、土砂の堆積状況や山の崩壊が無いかなど、念入りにチェックしていた。
また府が施工している谷河川、大呂川の両砂防工事、大江町三河の急傾斜地崩壊防止工事現場の計3カ所、三段池、豊富用水池といった大規模な農業用ため池15カ所の点検にも、土木事務所などが取り組み、異常は確認されなかった。
写真=新庄谷川砂防堰堤の点検をする職員