女子硬式野球阪神ウィメンが福知山で公式戦 成美OG躍動
2021年06月28日 のニュース

第12回関西女子硬式野球選手権ラッキートーナメント(関西女子野球連盟主催)の準々決勝2試合が26日、福知山市和久市町の福知山SECカーボンスタジアムで行われた。第一試合には、福知山市出身選手1人と福知山成美高校女子野球部OG3人が在籍する阪神タイガースWomen(ウィメン)が登場。成美OG2人が出場し、適時打を放つなどして勝利に貢献した。
阪神ウィメンは、阪神タイガースの女子硬式野球クラブチームとして今年1月に創設された。池部出身の植村美奈子投手(28)のほか、成美高出身の田中亜里沙選手(24)、山本涼香選手(21)、村松珠希捕手(23)が在籍している。
5日に開幕したラッキートーナメントは、チームにとって初の公式大会となり、和歌山県田辺市で開かれた1、2回戦を突破。1回戦では植村投手が先発し、4回を1安打無失点に抑える好投をみせ、7-0で公式戦の初陣を飾った。
準々決勝は福知山球場で開催。植村投手の登板機会はなかったが、4番ライトで田中選手、9番ショートで山本選手がスタメン出場し、和歌山県内唯一の女子硬式野球クラブチーム、和歌山レジーナと対戦した。
田中選手は、中前適時打2本で3打点を記録。山本選手も左前安打や犠打を成功させるなど活躍し、10-0(4回コールド)で勝利。滋賀県にある湖東スタジアムでの準決勝(27日)に駒を進めた。
この日は関係者のほか、一般の入場も収容率50%以内まで認められ、市民らが観戦。植村さんが所属していた庵我少年野球クラブの在籍メンバーも応援に駆け付け、女子選手たちの洗練されたプレーに目を輝かせた。
庵我クラブの副主将、伊藤咲綺さん(6年)は「植村投手が出なかったのは残念でしたが、選手たちの動きがすごいと思いました。中学生になっても野球を続けるつもりで、守備がとても勉強になりました」と話していた。
■阪神優勝、植村投手がMVP■
阪神ウィメンは27日の準決勝で淡路BRAVE OCEANSを10―0(3回コールド)、決勝で大阪体育大を11―3でそれぞれ破り、初出場で優勝を飾った。決勝に先発した植村美奈子投手が最優秀選手に選ばれた。
写真=福知山での準々決勝、3回表に中前2点適時打を放つ田中選手