「勤務地は麒麟のいる街」 福知山市職員らが名刺でPR
2021年06月22日 のニュース
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麒麟のいる街で働いています--京都府福知山市役所の職員が、自分たちの名刺に、市内在住の漫画家・こうの史代さんが描いた福知山の街並みのイラスト作品「麒麟のいる街」を採り入れている。部長級から新規採用まで幅広く、職員全体の2割弱になる150人が使って、まちを盛り上げている。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の反響で、福知山市は明智光秀ゆかりのまちとして全国に知られるようになった。その機運をさらに高めていきたいと、映画化された「この世界の片隅に」などの原作を手掛けるこうのさんにイラストの制作を依頼して、完成した作品が3月に一般公開された。
作品はA3判の水彩画で、市役所前から福知山城を望む実際の風景の中に、麒麟の背に乗りほほ笑む光秀と妻の煕子、風に舞うキキョウの花びらなどが描かれている。
市職員は名刺を自費で作っていて、デザインは個人で決めることができる。市のPR事業を進める秘書広報課シティプロモーション係が、イラスト公開に合わせて、職員向け庁内掲示板で名刺への活用を呼びかけ、賛同者が増えていった。
イラストは名刺裏面に大きくプリントしている。
同係は「予想以上の反応でうれしい。今は新型コロナウイルス感染拡大防止で名刺交換をする機会が減っていますが、今後も賛同者を増やして市内外の方との会話のきっかけになれば」と期待している。
写真=こうのさんのイラストを名刺に使っている