境内彩る1万株のアジサイ 関西花の寺一番札所・観音寺
2021年06月10日 のニュース

関西花の寺霊場第一番札所で、丹波あじさい寺として有名な京都府福知山市観音寺、高野山真言宗・観音寺(小籔実英住職)で、アジサイが色付き始めた。青や白、ピンク色などの花が境内を彩っている。
観音寺のアジサイは1960年ごろ、当時の奉賛会員らが、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩がご開帳される際、菩薩にたくさんの花を見てもらおうと植栽したのが始まり。年々株を増やし、現在約100種、1万株が育つ。
今年は5月末に、シチダンカなどのヤマアジサイが色付き始めた。例年に比べ1週間ほど早い。ヒメアジサイやセイヨウアジサイも次第に色濃くなり、現在は6分咲き。
新型コロナウイルス感染拡大で府内に緊急事態宣言が出されているため、感染予防として、昨年同様に密を避けての観賞やマスク着用、アルコール消毒を呼びかけている。
また同寺では混雑しないように、境内の観賞順路を一方通行にしている。拝観は7月初旬まで。拝観料として大人400円、中高生250円がいる。小学生以下は無料。時間は午前9時から午後4時まで。
小籔住職(69)は「暖冬の影響でアジサイに傷みが少なかったので、今年は花の数がたいへん多い。順路にも両側から迫るように咲き、アジサイと間近で触れ合えます。今月中ごろから下旬にかけてが一番の見ごろになるでしょう」と話している。
写真=たくさんの花を付けるアジサイ