登下校見守る学童警戒犬に「ありがとう」 子どもたちが感謝のボード
2021年05月26日 のニュース

京都府福知山市三和町千束の三和小学校の児童3人が、登下校中の見守りをしてくれている学童警戒犬「綾香」に、手書きのイラストを添えた感謝のメッセージボードをこのほど贈った。3人は「いつもありがとう。これからもよろしくね」と頭をなでた。
綾香は5歳の雌の柴犬。飼い主の渡辺美代子さん(70)は学校近くに住んでいて、夕方の散歩が児童の下校時刻と重なることが多かったことから、三和駐在所の木下敦志警部補(42)が見守り活動への協力を依頼したことがきっかけだった。
渡辺さんは過去に兄を交通事故で亡くした経験があったため、子どもが被害に遭うことが無いようにと快諾。2018年9月に福知山署から学童警戒犬に任命された。
渡辺さん宅は、三和小学校と三和中学校の通学路になっていて、軒先に交番風の犬小屋を設置。綾香は「POLICE(ポリス)」の文字が入ったバンダナをして、登下校中の児童・生徒と交流を深めている。
ボードを贈ったのは、4年生の篠田威緒龍君と2年生の愛鶴姫さんの兄妹と、3年生の上田里真さん。1学期の初めに「子ども110番のいえ」に日ごろのお礼などを伝えに行った時、綾香にも何かしたいと企画した。
ボードは、木下警部補が色あせないようにニス加工を施したあと、犬小屋に固定するという。
3人は「あやかちゃんは、いつも元気で顔がかわいい。これからも仲良く一緒に歩きたい」と口をそろえ、渡辺さんは「自宅前の道は細い道だけど、交通量が多く危ない。できる限り続けていきたい」と話している。
写真=学童警戒犬の綾香にメッセージボードを贈った小学生の3人