出動時の感染リスク軽減へ救急車6台に陰圧シールド 臨時議会で可決

2021年05月20日 のニュース

 京都府福知山市の市消防本部が運用する救急車全6台に、陰圧シールドを整備することが決まった。傷病者を搬送する際、車内のストレッチャー部分を陰圧状態にして隔離することでウイルスの外部流出を防ぎ、救急隊員が新型コロナウイルスなどに感染するリスクの軽減を図る。

 市議会5月臨時会提案の補正予算案に盛り込み、議決された。

 救急出動の際はこれまで、運転席と後部席部分をパーティションで分け、後部で患者の処置をする隊員は、防護服を着用することで対応していた。

 導入が決まった陰圧シールドは、患者がいる空間のみを陰圧状態に保つことができるもの。救急車の天井からつり下げて、取り付ける。透明のビニールシートを使っているため患者の様子を目視で確認でき、手入れ窓から処置を行うことも可能。

 発熱があるなど傷病者の感染が疑われる場合に使用するという。予算額は一式35万円で計210万円。福知山消防署警防課は「救急業務を停止することなく継続できるよう、隊員の感染防止を徹底していきたい」と話している。
 
 
写真=救急車に導入される陰圧シールド

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