地域細分化してリアルタイムで災害リスク情報提供 福知山市が防災アプリ
2021年04月30日 のニュース

京都府福知山市は、スマートフォンやタブレット端末に入れて、無料で使える市防災アプリを作った。5月1日から配信を始める。スマホの位置情報機能を活用するリアルタイム避難情報や、地域を細分化した災害リスク情報が手に入ることが特徴で、市は「スマホ普及時代の防災情報発信の主力になる」と力を込める。日本語をはじめ英語、中国語、韓国語、ベトナム語など8カ国語に対応している。スマホを市役所に持参すれば、アプリ取得を市職員が手伝う。
■自宅、勤務地など3自治会まで選択可■
アプリは、「Google Play」と「App Store」で取得でき、初回起動時に、ほしい防災情報を最大3自治会(町内会)まで選べる。後で変更も可能。自宅をはじめ、勤務地や実家などを考慮して複数選択できるようにした。
アプリの機能では、これまで豪雨の音にかき消されて聞こえないなどの課題があった屋外放送の内容を、文字と音声で確認できる。重要な情報は、アプリを起動していない状態でもスマホ画面に通知される。
スマホの位置情報機能から、現在自分がいる周辺の災害リスクや避難所の位置と混雑状況が分かる。このほか、市外で暮らす家族などにも登録してもらうことで、市内在住の高齢者らに避難行動を呼びかける国交省推進の「逃げなきゃコール」にも活用できる、としている。
市はアプリの普及促進をめざして6日から、市役所3階危機管理室と3支所窓口に「アプリ入れますサービス窓口」を開設して、入手方法や使い方などを説明する。
問い合わせは危機管理室、電話0773(24)7503。
写真=市が配信する防災アプリのトップ画面