土産物だけが道の駅じゃない 丹波おばちゃんの里、ギャラリーで満足度上昇

2021年04月02日 のニュース

 多彩なアートが道の駅の魅力をアップ-幹線道路のハブに位置し、丹波市の玄関口としてにぎわう道の駅「丹波おばあちゃんの里」(兵庫県丹波市春日町七日市)に、地元作家たちのギャラリーができて半年。貴重な地域文化発信の場となり、作家、立ち寄った利用客、場所を提供している道の駅それぞれから好評で、3月までとしていた開設期間が延長された。

 国道176号沿いで、舞鶴若狭自動車道・北近畿豊岡自動車道春日インターそばにあり、レジ通過者数だけでも年間約37万人(19年度)にのぼる人気施設。レストラン(フードコート)、物産館、農産物処理加工施設、観光情報などを提供する施設が建ち、ギャラリーはレストランの入り口に設けてある。

 「丹波市に多彩な作家がいることを知ってもらおう」と、昨年9月19日にオープンした。市内で活動する木工、陶芸、染織家ら16人が作品を展示。作品を見て気に入ったら工房を訪ねてもらう趣向にしている。また土日・祝日には交代で「店番」をして、作品の販売もしてきた。

 狙い通りに、各工房を訪ねる人が増え、ギャラリーでの売り上げも好調に推移してきた。事務局を務める丹波ものころネットワーク代表で、木工作家の乾善弘さんは「作家のこだわりや、思いをくみ取って作品を購入してもらえています」と喜ぶ。

 作家同士の交流も進んだ。展示会情報などを交換し合い、作家同士で作品のコラボをする機会も。陶芸作家と木工作家のコラボでは、陶器に木の取っ手をつけた逸品が生まれたりした。

 利用客からも、「ありきたりの観光でなく、その土地ならではの人とアートに触れる機会になった」と高評価を得ているという。

■施設の一等地で「地域の宝探し」機能■

 レストラン入り口は、施設側からすれば一番目立つ一等地。物販スペースにと考えがちだが、あえて文化発信コーナーにした。その理由を道の駅の野原正章駅長は「利用者の満足度を高めるため」だと説明する。

 物産館では丹波の黒豆をはじめとした地域の特産品、加工品を幅広くそろえる。連日のにぎわいを見れば、道の駅が「その土地のおいしいもの」を求める利用客たちの要望をかなえていることが伺える。一方で「地域の歴史や文化を求める層を満足させることは、私たちには難しい」という。道の駅に求められる「地域の宝探しの拠点」機能を発揮するためにも、文化芸術のコーナーが大切であり、ギャラリーが「幅広い利用客の、満足度の幅を広げた」と分析する。

■延長記念に感謝クーポン発行■

 作家たちの意識にも変化が出ていて、ギャラリー開設延長を記念して、3日からクーポン券を発行することにした。作品の買い上げ1千円につき、ギャラリー内で使える100円の感謝クーポンを出す。配布期間は5月5日までで有効期間は7月末まで。

 なおギャラリーの開設期間は年度内を想定しているが、道の駅の施設拡張を図る再整備事業による第1期工事が始まるため、工事スケジュールによっては期間繰り上げとなる。再整備後はギャラリーを発展させる計画でいる。

 
写真=いろんなジャンルの作家たちが展示するギャラリー。注文した食事の待ち時間を利用して見入る人も多い

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