コロナ禍でストックにと人気 ふるさと納税返礼品にティッシュ
2021年03月24日 のニュース
京都府福知山市長田野町、長田野工業団地内の日本製紙クレシア京都工場(川口豊之工場長)で生産するティッシュペーパー、スコッティの「フラワーボックス」と「カシミヤ」が、市のふるさと納税の返礼品に登録され、人気を集めている。新型コロナウイルス禍で日用品の買いだめ需要もあり、返礼品68事業所177品の中でトップに迫る勢いという。
市からの要望を受け、昨年10月下旬にフラワーボックス60箱を1万6千円、カシミヤ10箱を1万円の寄付額で登録。2月末までの集計で、フラワーボックスが約1137件、カシミヤは680件を受け付けた。
11月1日~2月末での福知山市のふるさと納税は総数8395件。スコッティ2種で、全体の2割以上を占めている。
ふるさと納税サイトのコメント欄には、「買い物でかさばるので、送ってもらえると楽」「消耗品なのでストックはいくつあっても困らない」などと書き込む寄付者が目立ち、喜ばれている。
日本製紙クレシアの広報担当、増田有美さんは「新型コロナの影響で、店頭からティッシュが無くなった時期があり、日用品をストックしておこうと思う人が増えているのでは」と分析。「京都工場は操業42年で、みなさんに愛着を持っていただいているのも、要因のひとつかもしれません」と喜んでいる。
ふるさと納税を担当する市秘書広報課は「このような商品を返礼品にできるのは、工業団地を持っている強み。今後も返礼品の数を増やして、多くの人から寄付していただけるようにして、福知山のPRにつなげたい」と話していた。
写真=返礼品で人気を集めるスコッティのフラワーボックスとカシミヤ