福知山城昇龍橋そばでギオンシダレザクラが三分咲き
2021年03月20日 のニュース

京都府福知山市内記一丁目、福知山城公園内の昇龍橋そばに植えられたギオンシダレザクラが、三分咲きになった。訪れる人が城を彩る桜を見上げたり写真を撮ったりして楽しんでいる。
城の一帯はかつて桜がたくさん植えられて名所となっていたが、枯れたり工事で伐採されるなどして本数が激減した。このため、もう一度、城を桜の名所にしようと、市内の有志でつくる「お城に花を咲かせましょう実行委員会」(吉田博会長、10人)が4年前にギオンシダレザクラ2本を植えた。
桜は京都市東山区の円山公園にある名桜の子孫で、国内の各地で桜の保存活動をする佐野藤右衛門さんから寄贈を受けた。樹高は約8メートルあり、今年は例年よりやや早く14日ごろから咲き始めた。
吉田会長は「佐野さんから、桜は福知山の水に慣れるまで2年、ここの土になじむまで5年かかると言われていました。福知山の水、土に合ってきたようです。冬を乗り越えて美しい花が咲いたように、コロナ禍もいずれ乗り越えられると教えてくれているようです」と開花を喜んでいる。
写真=福知山城の下で咲くギオンシダレザクラ