倉庫の壁から ひょっこり子ザルが顔出す 読者が見つけてパシャリ
2021年02月28日 のニュース

京都府福知山市土(つち)区の旧中丹広域農道付近で、倉庫の壁の穴から子ザルが顔を出す、愛らしい姿が撮影された。綾部市の渡邉由美さん(55)が25日、通勤途中に見つけてパシャリ。すぐには逃げず、1分ほどにらめっこしたという。
福知山市内で勤務する渡邉さんが、旧農道から土の集落に続く狭い道を走行中、子ザルが道路を横切り、近くの倉庫に一直線。コンクリートブロックの壁には、サル1匹が入れるほどの穴があり、そこに侵入するのを目撃した。
頭から入ったが、くるりと回転して穴から顔をひょっこりと出した。渡邉さんは車を止め、子ザルに近づいた。威嚇する気配もなく、じっと見つめ合う1人と1匹。この間にスマホを取り出して撮影した。
このあと子ザルは、そばのフェンスに飛び移り、手を振る渡邉さんを尻目に、土の集落側へと姿を消した。渡邉さんは「襲い掛かってくるようにも見えず、恐怖心はなかったです。しばらく目が合っていて、とても可愛かった」という。
市動物園の二本松俊邦園長によると「子ザルは人への敵対心が少なく、そう怖くはないですが、野生の大人は威嚇してくる可能性があります。出来るだけ目を合わさないようにして、目が合った場合は、逃げたり目をそらしたりせず、ゆっくり後ずさりするようにしましょう」と話している。
写真=倉庫の穴から顔を出す子ザル(渡邉さん撮影)