光秀を祭る御霊神社が元あった場所に鎮座する榎神社 大河を機に住民が玉垣を手作り
2021年02月25日 のニュース

京都府福知山市の広小路通りにある榎神社に木製の玉垣が設置され、23日にお披露目式が開かれた。旧御霊神社の神木・大榎の跡地に建立された小さな社で、玉垣は住民が手作りした。目に留まりやすくなり、上紺屋町自治会は「榎神社の存在を広めるきっかけになれば」と期待している。
福知山ゆかりの戦国武将、明智光秀を祭る御霊神社は、宝永2年(1705)に、現在の市商工会館付近にあった大榎の下の稲荷神社に、光秀の霊が合祀されたのが起源。大正7年(1918)に現在地へ移転した。
大榎が朽ちて取り除かれたあと、地元有志が昭和15年(1940)に榎の神霊を祭る榎神社を創建した。長年、上紺屋町自治会の7組が管理し、夏には毎年祭りも開催している。
玉垣は、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で御霊神社に注目が集まり、榎神社のことも知ってもらえれば-と、上紺屋町自治会長の森下修次さん(65)ら住民が協力して制作した。
社を囲うようなコの字型で、高さは約1メートル。ペンキで朱色に塗られていて、光秀の水色桔梗紋もあしらった。また玉垣の新設に合わせ、長い間使われていなかった案内看板も再設置した。
お披露目式には、住民10人が出席。森下さんは「榎神社は地元の誇り。これからもみんなで守っていかなければいけないと思っています」と話していた。
写真=手作りの玉垣が設置された榎神社