旧三和町で最後の学童野球チームが解散 38年の活動に笑顔で幕
2021年02月15日 のニュース

少子化で学童野球チームの運営が難しくなっている。京都府福知山市の旧三和町域では過疎化もあって、唯一の学童野球チームだった三和フレンズ(岡村清代表)が解散した。
チームの前身は市町合併する前の、旧細見小学校区で1983年に発足した細見フェニックス。かつては三和地域の旧3小学校区ごとに学童野球チームがあったが、少子化で順次、細見に合流していった。三和地域全体で一つになった2014年度からは三和フレンズの名称に変えて活動してきた。
今年度のメンバーは13人中6人が6年生で、新年度は9人がそろわずに大会に出場できない。これからも野球を続けたい球児は下六レッズで活動することになり、解散を決めた。
解散式は14日、同市三和町寺尾の三和荘で開かれた。卒団した6年生を含む球児全13人と関係者で約40人が集まり、一緒にプレーしてきた日々を振り返った。
歴代OBにも広く声をかけたかったが、新型コロナウイルス感染防止のため、現役世代を中心にできるだけ人数を減らした。会食も無しにした。
岡村代表(82)は「三和地域から学童野球チームが無くなることは寂しいけれど、下六レッズさんが受け入れてくれたので安心している。これからも子どもたちを応援したい」。中村善昭総監督(64)も「野球の技術だけではなく、心も育んできたと思っています。三和フレンズで学んだことを生かして、それぞれの舞台で頑張ってほしい」と話していた。
最後は学童球児が一列に並んで「ありがとうございました」と指導陣や保護者らに感謝の一礼。全員で記念撮影をして笑顔で38年の歴史に幕を閉じた。
写真=笑顔で記念撮影(撮影時のみマスク外す)