古里・安来市の魅力小冊子にして寄贈 公立大生の内藤和さん、福知山で学んだ手法活用
2021年02月13日 のニュース

京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学4年生の内藤和さん(22)は、出身地の島根県安来市の人たちに「地元の良さに改めて気付き、関心を持ってほしい」と、自ら作成した小冊子100冊を、このほど安来市に贈った。
安来市は、鳥取県との県境にある人口約3万8千人の自然豊かなまち。内藤さんは公立大学に進学後、地域経営学を学んでいて、卒業制作の一環で、昨年8月ごろから安来市の魅力をまとめた小冊子「やすぎ発見!AtoZ」作りに着手した。
生まれ育った土地にはどんな魅力があるのか、現地調査や電話取材などで情報を収集。アルファベットのAからZを頭文字としたキーワードでまとめる手法「AtoZ」で編集し、年明けに完成した。
「どじょうすくい」の発祥地として有名で、酒の席で安来節に即興で振りを付けて踊ったことが始まりとされていることや、特産品のイチゴ、藍染め文化などについて紹介している。小冊子はCDケースサイズ、カラー14ページ。
内藤さんは「私自身が地元のことを友だちに説明できなかったことがきっかけです。改めて調べてみて、意外と絶景スポットが多いことなどを再発見できて楽しかった。就職は京都市内ですが、これからも地元と関わっていきたい」と話していた。
寄贈を受けた安来市は、市内の小中学校などに配布。商工観光課は「若い世代の人が安来市のことを知る良い機会になった。観光振興の面でもうれしい出来事でした」と喜んでいる。
写真=安来市の魅力を伝える冊子を作った内藤さん