光秀長谷川さんから福知山市民にメッセージ届く 「麒麟」終わり、ミュージアム閉館
2021年02月08日 のニュース

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が最終回を迎えた7日、京都府福知山市内記一丁目の福知山光秀ミュージアム(市佐藤太清記念美術館内)が閉館した。閉館後には施設内でセレモニーが行われ、大河で光秀を演じた長谷川博己さんからのビデオメッセージが届いた。
光秀ミュージアムは、官民連携組織の福知山光秀プロジェクト推進協議会(会長・塩見和之福知山商工会議所会頭)が運営。「麒麟がくる」の放送開始に合わせ、昨年1月11日にオープンした。
大阪府岸和田市の本徳寺が所蔵する光秀肖像画の原本など貴重な史料とともに、大河ドラマの衣装、光秀を演じた長谷川博己さんらのサイン色紙も展示された。
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で、3月11日~5月31日に休館し、その後も入館者数を制限。コロナの影響を大きく受けて目標の10万人には届かなかったものの、計9万1400人の来館者を迎えることができた。すぐそばに福知山城があり、光秀ゆかりの地として、全国にPRするきっかけにもなった。
閉館セレモニーで塩見会長は「目標は達成できませんでしたが、全国から9万人以上を迎えることができました。休館などはありましたが、関係者のみなさんのおかげで、無事に閉館まで運営できたことは、この上ない喜びです」とし、感謝の気持ちを伝えた。
大橋一夫市長は「光秀イヤーとして、オール福知山で知名度向上に努めてきた。これをレガシー(遺産)に、今後もまちづくりを進めていきたい」とあいさつ。
田村卓巳・実行委員長の実績報告のあと、主演の長谷川さんから届いたビデオメッセージを紹介。この中で、長谷川さんは「福知山のみなさん、最後まで応援ありがとうございました。このドラマの明智光秀が新しい光秀として、福知山のみなさんの記憶に残ったらうれしいです」と話した。
また次回作の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一のゆかりの地で、大河ドラマ館がオープン予定の東京都北区、埼玉県深谷市の職員とオンライン中継でつなぎ、バトンリレーもした。田村実行委員長が「ぜひ1年間頑張って」と激励した。
閉館日に光秀ミュージアムを見学した大阪府の岸田亜希子さん(52)、真帆さん(26)親子は「きょうで閉館することを知り、初めて訪れました。光秀の生涯が年表にまとめられていて、勉強になりました」といい、閉館時間の間際まで、じっくり史料を見ていた。
写真=主演の長谷川さんからビデオメッセージが届いた