02月02日はオニオニ(鬼鬼)の日 鬼伝説のまち福知山市がネットでイベント
2021年02月01日 のニュース
大江山の鬼伝説が残る京都府福知山市が、2月2日を「鬼鬼の日(0202の日)」と名付けて、28日までオンラインイベント「鬼鬼祭」を展開する。参加者には抽選で鬼グッズをプレゼント。明智光秀の丹波攻略の重要な舞台となった「鬼ケ城」の御城印も用意した。
鬼ケ城の御城印はA6サイズで、鬼滅の刃でも使用された書体を使用している。鬼鬼祭の3つのイベントに参加した人の中から限定18人に、2月2日の日付入りをプレゼントする。
歴史資料「信長公記」や「丹哥府志」によると、鬼ケ城は智将・明智光秀の丹波攻略に抵抗する土豪たちが立てこもった山城。酒呑童子の手下とされる茨木童子が山中に住み着いたという伝承も残っている。
御城印の背景にある鬼ケ城は福知山城天守閣所蔵の「絵本太閤記」から、茨木童子は日本の鬼の交流博物館所蔵の「酒呑童子絵巻」から写し取り、中央の円は鬼文化と丹波攻略の歴史のつながりを表現しているという。
新型コロナウイルス禍が落ち着いたら、福知山城天守閣や日本の鬼の交流博物館で販売する予定にしている。
■鬼クイズに鬼大喜利、鬼の絵本読み聞かせなど■
「鬼鬼祭」は鬼クイズに鬼大喜利、鬼の絵本の読み聞かせなど、内容はまさに鬼づくし。市は「緊急事態宣言下で楽しめるものをたくさん詰め込んだ」と張り切る。
大人気アニメ「鬼滅の刃」に端を発する空前の鬼ブームで注目を集め、日本の鬼の交流博物館=大江町佛性寺=の入館者数が増えており、昨年8月と11月は前年同月比2倍超となった。
これを好機とした市秘書広報課、産業観光課、大江支所など市役所5部署が20代~30代の若手職員を中心に集まり、博物館をメイン会場にする鬼鬼の日企画づくりを進めてきた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の再発令を受けて、オンライン主体の内容に見直した。市の公式ホームページ、ツイッター、インスタグラムを使って開催する。
鬼クイズ、鬼ぬりえ、用意する鬼の写真やイラストのお題におもしろい解答を書いて応募する鬼大喜利、福知山の昔話「大江山の鬼退治」の読み聞かせ動画の公開などがある。
イベント参加者に当たる記念品も鬼グッズ。「鬼ケ城」の御城印のほか、牙を見せて笑う鬼の口元をデザインした「鬼おにマスク」を準備した。
写真上=鬼ケ城の御城印
写真下=市イメージキャラクターの酒呑童子を囲み、「鬼鬼祭」の成功へ機運を高める若手職員たち