今季も全国から注文、卒業・入学式用コサージュ 障害持つ人たちが心込め作る
2021年01月16日 のニュース

全国の学校から卒業式・入学式用のコサージュの注文が届く施設が、京都府福知山市にある。障害を持つ人たちが一つずつ懸命に、丁寧に作る品が、晴れの日を迎える生徒・児童たちの胸を飾る。今年も作業は最盛期を迎えた。
施設は昭和新町の障害福祉サービス事業所ちくもう(芦田ふゆ子施設長)。前身の「竹毛希望の家」が開所した1978年からバラのコサージュ作りを続いている。
年々注文は増えていて、昨シーズンは約6200個を納品した。今シーズンは製作班「チームバラ」のメンバー7人が担当。昨年4月から材料の準備などを開始し、10月から本格的に作り始めた。
花びらは2枚重ねの造花用の紙で作る。つまようじを使って丸みをもたせ、紙を巻いたワイヤの芯に大小8枚ずつをくっつけて、本物のバラのように仕上げる。
注文は卒業式用が2月10日、入学・入園用は3月16日まで受け付ける。1月14日現在で、市内を中心に東京都などの小学校、中学校、高校、保育園など50校・園から約2500個の注文が入っている。
花びらの色は赤、白、ピンクの3色。通常のコサージュは1個110円、メタルリボン・葉付きは120円。花びら13枚の大きいサイズ(メタルリボン・葉付き)は150円。
今季から作業をしているメンバーは「このコサージュを着けて、無事に式典を終えてほしい。そして、それぞれが次のステージでも頑張ってもらえるようにと思いを込めて作っています」と話している。
問い合わせはちくもう、電話0773(23)4503、ファクス(23)4656へ。
写真=一つひとつ思いを込めてコサージュを作っている