消防団員不足の中で出動態勢見直し、初の合同訓練 福知山市北部ブロック
2020年11月04日 のニュース

過疎高齢化による団員不足で、出動態勢を見直した京都府福知山市消防団北部ブロックが、新しい態勢になって初の合同秋季訓練を、一ノ宮の旧三岳小学校グラウンドで1日に開いた。6分団の団員たちが3分団ずつ、連携して放水をした。
北部ブロックは上川、下川、金谷、三岳、金山、雲原の6分団で構成。昨年度まで、それぞれの地区で火災が発生した場合、単独で現場へ出動していた。しかし各分団の団員の減少などで出動態勢が整わなくなってきたため、今年度から隣接している3分団が出動することにし、連携を取って消防活動をするように決まった。
初の合同訓練に参加したのは6分団の団員134人と車両6台。隣接する下川、金山、雲原の3分団によるAグループ、三岳、金谷、上川の3分団によるBグループが、それぞれ訓練に臨んだ。単独出動時とは指揮命令系統が異なってくるため、事前の取り決めを訓練の中で実践して確認した。
2グループとも、学校裏山付近から火災が発生したとの想定で行った。先着した分団がプールや防火水槽から水を取り、火点に向けて放水。他の分団もすぐに駆け付け放水に加わった。動作や指揮系統を確認しながら、息の合った消火活動を繰り広げた。
新型コロナウイルス感染予防として、団員らは事前に体温を測定。訓練はマスクを着用し、短時間で終えた。
市消防団北部ブロック担当の小谷晴昌副団長(56)=野花=は「態勢が変わってからの初めての合同訓練でしたが、まだまだ細かい部分で課題はあるので、訓練での良かった点や悪かった点を出して、より良い連携が取れるようにしたい」と話していた。
市消防団は10、11月に全29分団がそれぞれに秋季訓練を行っている。
写真=3分団による放水訓練