シカの角で小鳥のさえずり 理容店主がバードコール作って近所や来店客にプレゼント

2020年10月25日 のニュース

 京都府福知山市内記二丁目の理容店「ヘアーサロンまいた」の店主、高橋友樹さん(39)がシカの角でバードコール(鳥笛)を作り、来店客や近所の人に配って喜ばれている。店の前で丸のこを使って作業。試しに鳴らすと小鳥のさえずりのような音色があたりに響く。

通常のバードコールは、木片にねじを差し込んで作る。ねじを回す時の摩擦音が鳥の鳴き声のように聞こえ、力加減や回転速度で音色が変わる。

高橋さんが作り始めたのは、新型コロナウイルスがきっかけだった。感染拡大防止で子ども2人が通う小学校が今春に臨時休校になり、外出自粛の影響で理容店の客足が遠のいた時期でもあり「暇を持て余していた」。そこで、子どもと一緒に木の棚を組み立てるなど、ものづくりを始めた。

 だんだんとものづくりが楽しくなり、知人から譲り受けるシカの角でランタンスタンドも自作するようになった。そんな折に、子どもが旅行の土産で買ってきた木製のバードコールを見てひらめいた。

ランタンスタンドを作る際に出るシカの角の端材にねじを差し込んでバードコールを試作。一つひとつ形が違って味があり、程よい硬さで手触りも良い。作りためて話のネタになればと来店客や近所の子どもたちにプレゼントするようになった。

軽い脳こうそくで手が動きにくかった高齢の来店客が、バードコールを使った手首の運動で調子が良くなったという話も舞い込み、高橋さんは「遊びでやっていただけだから恥ずかしいんだけど」と照れながら、「喜んでもらえるとうれしいですね」と笑った。


写真上=話題のバードコールを持つ高橋さん
写真下=シカの角で作ったバードコール

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