災害時に役立つ手話学ぶ 「緊急事態宣言」「パンデミック」など新しい言葉も
2020年10月23日 のニュース
京都府福知山市は18日、内記二丁目の市総合福祉会館で「手話奉仕員養成講座修了者の集い」を開いた。一度学んだ手話を継続して学べる場にしようと初開催。これまでに市が開いてきた入門課程を修了した12人が参加し、災害時に役立つ手話などを学んだ。
初めに福知山聴覚障害者協会の古高春美会長が、聴覚障害の当事者として、新型コロナウイルスの影響で困ったことやその対策として始まった事業などを手話を使って説明。「手話の輪が広がるなど、思いやりのある社会になっていけばうれしい」と思いを伝えた。
このあと「緊急事態宣言」「パンデミック」「テレワーク」など、新しく定着した言葉の手話についても教えた。
災害についての手話の勉強会では、同協会の阪本眞砂子さんが講師を務め、「防災」「台風」「豪雨」「注意」などを解説。「危険」と「心配」は胸を押さえるような同じ動きをするが、表情と口の形で違いを表現することなどを伝えた。
このあと、参加者たちは覚えた手話を使い、小グループで災害時を想定した会話を実践し、それぞれ発表した。参加者の妹尾俊雅さん(38)は「4年前に入門課程を修了したままで、忘れていたことを思い出す良い機会になりました」と話していた。
写真=覚えた手話を実践する参加者