光秀を自宅でたっぷり-古典・創作落語と講談 27日にネットで配信

2020年10月21日 のニュース

 光秀さんをたっぷり聞いてもらおう-と、京都府福知山市の落語家・桂三扇さんが27日夜にネットで「配信ふくち寄席」を開く。明智光秀が登場する古典落語、初披露の創作落語、講談で構成。鳴り物もそろえて演芸場の雰囲気をそのまま自宅に届ける。

新型コロナウイルスの影響で、全国的に演芸関係は厳しい状態が続いているという。公演自粛期間を経て、今は再開できるようになったものの、客席を減らしての開場のため、なかなか興業として成り立たない。秋は文化祭や敬老会などの余興に呼ばれることが多い季節だが、今年はほとんど無いともいう。

福知山でも状況は同じ。「後援会」の世話役さんたちが集まり実行委員会形式で毎年開いている「ふくち寄席」は、6月に市内で開催予定だったが、中止。秋には光秀関係の公演を、ゆかりの福知山で予定していたが、これも中止になった。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に合わせ、丹波が舞台となりそうな時期にと、2年前から計画していたものだった。

「毎年の寄席を楽しみにしてもらっている地元のみなさんに、なんとか落語を楽しんでもらえないか」。光秀関係の演目も、今年ならではのこと。そこで市内のホール開催に代わって、大阪の演芸場からインターネットで中継して、福知山や全国の人に楽しんでもらうことにした。

午後7時開演。無観客の会場ながら、若手の桂弥っこさんが「開口一番」で盛り上げて、三扇さんが新作の「お城会」を聞かせる。姫路城や大阪城など全国の名だたるお城が「女子会」をしていて、福知山城が初めて参加させてもらうという奇想天外な創作落語。続いて女流講談師の五代目旭堂小南陵さんが講談「英傑! 明智光秀」を演じる。

トリは桂米左さんの古典「本能寺」。人間国宝の故桂米朝師匠直伝の身振り手振りで芝居を再現しつつ、笛や太鼓などの鳴り物と息を合わせて、はなしを進めていく。

視聴料金は1千円。生配信後、2日間限定で録画配信もある。チケット購入と視聴方法の説明は専用ページから。

チケット購入と視聴説明はhttps://mitsuhide.peatix.com/


写真=配信に向け新作の稽古に励む三扇さん

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