アサギマダラが民家に飛来 数千キロ旅するチョウ
2020年10月07日 のニュース
数千キロを旅するチョウ「アサギマダラ」が、京都府福知山市かしの木台、朝子みどりさん宅の庭をこのほど訪れた。美しい模様の入った浅葱色(あさぎいろ=薄い青緑色)の羽を持った姿をしていて、朝子さんは「可愛らしい姿に、気持ちが癒やされました」と笑顔を見せた。
アサギマダラは台湾や沖縄、本州などを、海を越えて渡るチョウとして知られる。春に南の島で生まれた個体が北へ移動し、秋に涼しい高原や北日本で生まれた個体が南へと移る。
朝子さん宅の庭にはアサギマダラが好むフジバカマが育っており、その花の上で羽を休めていた2匹を見つけた。庭に来たのは初めてだといい、同じ頃にはツマグロヒョウモンチョウも来ていたという。
朝子さんは「10年以上前に、国の準絶滅危惧種だと知り育て始めたフジバカマが、チョウの役に立って良かった。小さい体で数千キロも飛ぶ生命力に感動します。来年も来てくれればうれしいですね」と話していた。
写真=朝子さん宅の庭に来たアサギマダラ