「麒麟」後も観光客をと 森の京都で御城印ツアー
2020年08月30日 のニュース
城巡りの記念になる「御城印」への注目が集まるなか、福知山市など京都府中部の5市町でつくる森の京都DMOは、各市町の城・城跡とそれぞれの御城印をつなぎ、新たな観光パッケージとして売り出している。27日には魅力をアピールするためのマスコミ向けツアーを実施するなど、PRに力を注いでいる。
ゆかりの戦国武将、明智光秀を主人公とするNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送終了後も、観光客を途絶えさせないための取り組み。数年前までは全国で約70城だったのが、約150城にまで倍増している御城印に目をつけた。
森の京都エリアには、昨年12月から販売している福知山城のほか、4カ所の城・城跡に御城印がある。このうち、亀岡市の丹波亀山城址と丸岡城(余部城)跡は、大河の放送開始に合わせて作った。また山家城址(綾部市)のものは、山家城門のイラストと、山家藩主・谷氏の家紋「揚羽蝶紋」がプリントされている。
これらを巡るツアーは、森の京都DMOと連携している旅行会社JTBがプラン化。各媒体で紹介してもらい、観光誘客につなげようとマスコミ向けに開いた。現段階では御城印は販売していないが、光秀の攻撃で落城した須知城跡(京丹波町)を含む御城印巡りツアーとしている。
それぞれの城・城跡は、各市町の職員らが案内し、御城印についても説明した。福知山城では、産業観光課の職員が光秀の福知山での功績などを紹介。また御城印の「福智山城」の表記は、昔の書き方で、明智光秀の「智」からとったと伝わることも解説した。
森の京都DMOの福田誠・事業部長は「今回のツアーには、出版社などから12人の参加がありました。各媒体で紹介していただき、多くの人の目に触れることで、森の京都エリアのPRにつながれば」と話していた。
写真上=福知山城も訪れたマスコミ関係のツアー
写真下=森の京都エリアにある城・城跡の御城印