高齢化の生産組合からバトンタッチ 「はななみ」ブドウ甘く育つ
2020年08月28日 のニュース
京都府福知山市瘤木(こぶのき)地区で栽培される「はななみぶどう」が収穫時期を迎えた。例年は9月中ごろから出回るが、今年はすでに甘く仕上がっており、9月1日から販売を始める。
地区が古代山陰道にまつわる「花並みの里」と呼ばれていたことから名付けられた。品種は藤稔で、甘さと酸味のバランスがとれた大粒を売りにしている。
ブドウ栽培事業は地元生産組合が担ってきたが、組合員の減少や高齢化などで存続を断念。縁あって2年前からブドウ作りを手伝う地区外の細合恵津子さん(49)が、今季から引き継いでいる。
細合さんが個人事業主になって立ち上げた「はななみ」が活動の主力になり、元組合員らが協力する形で「はななみぶどう」を守っていく。
ブドウ園は約50アールあり、現在の糖度は最大19度。収量は例年並みを期待して、販売期間は10日間から2週間程度を見込んでいる。
販売所は、下天津の国道175号から大呂方面へ1キロほど入った右側の瘤木集落内にあるシイタケ乾燥場。販売期間中は、付近に場所を案内するのぼりを立てる。
パック、箱入りなどを各日午前9時から販売し、当日分が売り切れ次第終了。持ち帰り用の袋などはなく、購入者側で持参するよう呼びかけている。
写真=今年も大粒でたわわに実る「はななみぶどう」