田んぼアートのクマにもマスク 夜久野の休耕田
2020年08月05日 のニュース
京都府福知山市夜久野町大岶地区の休耕田で、恒例の田んぼアートの絵柄が浮かび始めた。今年は新型コロナウイルスの撲滅を願って、色違いの稲を植えて「マスクをしたクマ」をデザイン。眺める人たちを励ましている。
田んぼアートは登山愛好家約50人で組織する居母山クラブ(飯尾恒洋会長)が、地域の活性化をめざして始め、今年で15年目。これまでUFO、明智光秀など、毎年楽しい絵を制作。クラブのトレードマークになっているクマは過去に3度描いたが、今年は感染予防にマスクをした異例の作品となった。
キャンバスは飯尾会長が所有する約9アールの休耕田。今年は3密を避けるため、初めて一般参加を呼びかけず、6月7日に会員20人だけで苗の植え付けをした。ロープを張った下絵に沿って赤、黒、緑、黄色の古代米で絵を描き、上部に「ストップ」の文字も入れた。
高台にある地元公民館前が展望スポット。飯尾会長は「来年は夢や希望をもてる楽しいデザインにしたい。一日も早いコロナの終息を願うばかりです」と話していた。今月下旬が見ごろ。9月中ごろまで楽しめる。
写真=新型コロナウイルスの撲滅を願ってマスクをしたクマ