子育てしやすい福知山 合計特殊出生率本州第3位

2020年08月04日 のニュース

 京都府福知山市が、子育てしやすい環境にあることを裏付ける数字が発表された。厚生労働省の人口動態保健所・市区町村別統計によると、福知山市の合計特殊出生率は2・02で京都府第1位だった。全国1885市区町村の中でも33位。上位は九州・沖縄地方がほとんどを占めており、福知山は山梨県忍野村、滋賀県栗東市に次ぐ本州3位。栗東市とは同じ2・02。小数点第3位の、わずかな差だった。

 合計特殊出生率は、人口に対して生まれた子の数を表す指標の一つ。15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、一人の女性が一生の間に生む子どもの数に相当する。人口を維持できる水準は2・07とされる。

 福知山市の合計特殊出生率の最新値(2013年~17年)が、前回値(08年~12年)から0・06ポイント増えた。京都府平均の1・32を大きく上回り、前回から引き続き府内1位、近畿2位を維持した。

 晩婚化の影響などで全国的に30歳~44歳の出生率が高くなる傾向にあり、福知山市では、より大きく表れている。

 京阪神の都市部へ気軽に遊びに出られる距離の適度な地方都市。市中心部は教育、医療、商業がそろっていて生活に便利なまちでもある。市経営戦略課は「出生数と女性人口数は減っているものの、Uターン出産をして定住するパターンや近隣市から移住するケース、働く場の長田野工業団地もあり、子どもを生む世代が福知山に集まっている」と分析する。

 市は相談窓口のワンストップ化や官民連携支援などで子育てしやすい環境整備を進めているといい、さらなる充実を目指す。
 
 
写真=合計特殊出生率府内1位を継続。子どもの笑顔広がるまちへさらなる環境整備に期待が寄せられる

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