C58形蒸気機関車、コロナで7カ月ぶりのピカピカ 福知山保存会が清掃
2020年08月02日 のニュース

福知山SL保存会(松山美昭会長)は、京都府福知山市広小路通りの福知山鉄道館ポッポランド2号館で保存展示されているC58形蒸気機関車の清掃を、7月30日にした。年4回しているが、新型コロナウイルスの影響で1回中止していて、7カ月ぶりの実施。会員らがいつも以上に丁寧に磨き上げた。
保存会は旧国鉄時代からSLの運転や鉄道運行に携わってきた人らを中心に構成する。静態保存されているC58形56号機は全長約18メートルで1939年(昭和14年)に製造され、福知山機関区でも活躍した。
清掃には役員15人が参加した。汚れを取り除き、黒い車体部分は油、黄金色の真鍮部分は磨き粉を使い分け、先頭のヘッドマークから車体後部に連結する炭水車まで、隅々をピカピカに仕上げた。
松山会長(73)は「福知山を走っていたということを古里の子どもたちに知ってほしい」と話し、「きれいになったかな」と黒光りする車体を見上げた。
写真=会員たちが隅々まできれいにした