釜ゆで、体の皮をはがされる―罪人が責め苦を受ける地獄の世界 鬼博で夏季特別展
2020年07月25日 のニュース

京都府福知山市大江町佛性寺、日本の鬼の交流博物館(佐藤秀樹館長)で夏季特別展「地獄の鬼~鬼博地獄めぐり」が開かれている。罪人が責め苦を受ける地獄の世界を描いた絵などが並ぶ。9月6日まで。
生前の行いが悪いと落とされる地獄とはどんな場所か、絵などを通じて紹介する特別展で、林泉寺(大江町金屋)の閻魔大王像、鬼博が所蔵する絵師・長谷川等久作の「地獄十界曼荼羅」画、ウルトラマンをデザインした彫刻家、故成田亨さんが描いた地獄の鬼の絵の9点を展示している。
閻魔大王像は木像で、高さは71センチ。怖い形相で立つ姿を表現している。江戸時代の天明年間に補修された記録が残る。
地獄十界曼荼羅は二幅一対の絵で、地獄で罪人が釜ゆでにされたり、体の皮をはがされるなどの責め苦を受ける様子が描かれている。
曼荼羅は拡大して写真パネルでも展示。地獄の世界を分かりやすく説明している。佐藤館長は「地獄を描いた絵の中には、鬼が多く登場するので、絵を通じて鬼とは何かを考えてもらうきっかけになれば」と話している。
館内では、地獄にまつわるクイズのコーナーもあり、全問正解者には、地獄十界曼荼羅に描かれている閻魔大王や龍などをデザインしたクリアファイル(450枚限定)をプレゼントする。
開館時間は午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。入館有料。月曜休館。
写真=林泉寺所蔵の閻魔大王像