「おそとでいっぱいあそびたい」 JR福知山駅にコロナ終息願う七夕飾り
2020年07月04日 のニュース

京都府福知山市のJR福知山駅コンコース(北口側)に3日、大きな七夕飾りが設置された。例年、市内の保育園、幼稚園児らの願い事を書いた短冊を付けているが、今年はさらに高校や長田野工業団地の企業にも呼びかけた。新型コロナウイルスの撲滅を願う短冊が目立つ。
鉄道利用者らに季節を感じてもらおうと、毎年7月7日の七夕の時期に飾る。今年は駅員が高さ4メートル前後の笹を準備。幼稚園や長田野企業など26カ所に事前に短冊を渡して、夢や希望、願いを書いてもらった。
前日から駅員が準備をし、9本の笹の枝のあちこちに色とりどりの短冊をつるした。子どもたちの短冊は例年のように「きしゃのうんてんしゅになりたい」「ぬいぐるみがほしい」などと書いたものが目立つが、室内で過ごす時間が増えているせいか「おそとでいっぱいあそびたい」「ぶらんこにいっぱいのりたい」とのメッセージも。
長田野企業の人たちは、新型コロナウイルスの終息を祈って「早く元通りの生活が戻りますように」「医療関係者、最前線の現場で働いている皆様に心から感謝します」などと思いを込めている。
壁には「新型コロナウイルスに負けず みんなで力を合わせてこの難局を乗り切りましょう!!」とのタイトルで、メッセージを入れた星型の紙で天の川を描いた作品を展示している。
福知山駅では「非常事態宣言の解除後、駅を利用される方は徐々に戻っていますが、それでも昨年に比べるとビジネス利用の方を中心に、かなり減っています。第2波が来ることなく一日も早く終息してほしい」と話す。
さらに「今年は感染防止のため一般の方が自由に飾ることができる短冊は用意しませんでした。七夕飾りをご覧になる時は、間隔を空けて下さい」と協力を呼びかけている。
7日夕方まで飾る予定。
写真=コロナ禍で、例年とは違った短冊が目立つ