前回と一転、政党支援を受けての市長選 再選の大橋氏

2020年06月15日 のニュース

 「大橋11800票、嵳峩6800票、小瀧6800票、奥井2800票」。開票率90%で大勢が判明した2回目の中間発表の知らせが届いた午後10時40分ごろ、大橋陣営が沸いた。結了後の午後10時47分、圧勝が確定すると、割れんばかりの拍手に包まれた。福知山市長選挙は14日夜に開票が行われ、現職の大橋一夫氏(66)が再選を果たした。

 北本町一区に構えた選挙事務所は、投票所横にあるため公選法の決まりで投票日には使えず、土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパに会場を設けて開票報告会を開いた。

 市の新型コロナ対策の先頭に立つ現職の立場から、人が密になりやすいことに配慮して選挙期間中の個人演説会はやめた。報告会もあえて動員はせず、開場した午後8時30分時点で訪れた人は10人足らずだったが、時間が経つにつれて増え、最終的には準備した120席を埋める支援者が集まった。

 報告会は午後11時に始まり、後援会長でもある竹下秀中・選対本部長が「大橋がこれまでやってきた選挙の中で考えられない厳しい選挙だったが、みなさんのおかげで勝たせてもらえた」と顔をほころばせた。

 マイクを握った大橋氏は「みなさん…、みなさん、勝ちました!」と言葉をかみしめて勝利宣言。従前からの支持者、今回支援を受けた自公政党や各種団体など関係者全員に感謝して頭を下げた。

 前回2016年の市長選には府議を3期目の半ばで辞して立ち、初当選した。政党推薦や団体の支援を受けず、府議のころからの後援会組織を中心に戦い、自民党や公明党などの支援を受けた現職を破った。今回は一転して自公の政党推薦や連合京都など多数の団体に支援される形での選挙戦を展開。新型コロナウイルス感染症対策など市長公務に忙殺され、陣営の始動は遅れたが、組織力で巻き返しを図った。

 父の代からの政治スタイル“地域を歩く”ことが市長就任以降はできていない。後援会組織内は電話作戦などで支持固めをした。推薦した自民党や公明党も選対本部に加わってそれぞれの党内を引き締め、支援した市議14人は選挙カーに同行して一緒に地元を回った。

 報告会で大橋氏は「新しい時代を迎え、世の中の常識が変わろうとしているなかで、私たちの大切なまち、ふるさとが、時計の針を後戻りさせることなく、福知山の持続可能性、将来の発展性をとことんまで追求して今後の市政を前へ前へと進めていきたい」と気持ちを引き締めた。


写真=スタッフから花束を受け取る大橋氏

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