半世紀続いたJA三和支店前の野菜市が閉店 農家の高齢化で

2020年04月29日 のニュース

 京都府福知山市三和町千束のJA京都にのくに三和支店前で、半世紀続いていた三和町野菜市が28日、最終日を迎えた。安全で新鮮な野菜が並ぶとあって、町内外の人に親しまれたが、会員の高齢化や売り上げの低迷などを理由に閉店することとなった。

 野菜市発起人の一人で、旧三和町農業協同組合の組合長などを務めた井上実義さん(82)=菟原中=によると、始まりは1963年に菟原、川合、細見の農協が合併した数年後で、およそ50年は続いているという。

 出荷できないような野菜を販売しようと、現在の開催場所と同じところで始めた。長く農協主体で開いていたが、昨年7月1日からは地元の農家でつくる運営委員会(三ツ井規会長)が週2回、火曜と金曜日の午前中に開いてきた。

 三ツ井会長(72)によると、過去には行列ができるほど繁盛し、年間1千万円近くを売り上げたこともあったが、近年は高齢化などで会員が減少。売り上げは年間400万円ほどに落ち込んでおり、「赤字になる前に閉店を」と、3月末の総会で決断した。

 最終日は、朝から常連客らが足を運び、記念写真を撮る人もいて、最後の野菜市を楽しんだ。また、数量限定で記念タオルを配った。

 20年通う細見勇さん(89)=高杉=は「ここの野菜は新鮮。好みの物が売れてしまう前にと、毎回朝一番に来ていました。常連客同士も仲良くなったり、会話も楽しみだった。寂しい」と話した。

 三ツ井会長は「厳しい状況で踏ん張ってきたが、立て直せなかった。お客様には、長きにわたって野菜市をごひいきにしていただき、誠にありがとうございました」と感謝していた。
 
 
写真=最後の野菜市で買い物を楽しむ来店客

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