妙雲寺がインスタ活用、御朱印の郵送始める コロナで参拝時の受け付け中止し
2020年04月18日 のニュース

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都府福知山市大江町河守の日蓮宗・妙雲寺(有村友伸住職)は、参拝者に授与する御朱印、日蓮宗独自の御首題の郵送受け付けを始めた。御朱印帳、御首題帳への直書きのみで、写真共有型SNS・インスタグラムを活用し、有村友宏副住職のアカウントで受け付けている。
これまでは御朱印や、題目などを書いた御首題の記帳については、参拝者のみ受け付けていたが、新型コロナの影響で、3月下旬から受け付けを中止。これ以降、郵送での受け付けを要望する声が多く寄せられ、今月8日からスタートさせた。
御朱印は、地元大江山に伝わる酒呑童子、鬼子母神、大黒天、稲荷大明神、桔梗紋の5種類。それぞれのスタンプやイラストとともに、友宏副住職が感じたことなどを筆でしたためる。
また、鬼子母神と桔梗紋で押す桔梗のスタンプについては、友伸住職と友宏副住職が荒行をした千葉中山法華経寺の寺紋の形を採用している。
御首題は、酒呑童子のスタンプの有無の2種類がある。
御朱印帳、御首題帳を、レターパックなどで送ってもらい、印を押したり、文字を書いたりしたあと、寺に祭られている鬼子母神の前にいったん安置。友宏副住職が、依頼者の健康などを祈願したあと送り返す。同じく祈願した身代わり守りもつける。
御朱印、御首題ともに志納金(記帳料)は1筆500円で、別途送料などがいる。受け付けを開始してから、東京、神奈川、長野など全国から依頼があり、順次発送作業をしている。
友宏副住職(33)は「郵送での記帳は本意ではありません。しかし、記帳した御朱印を見て、少しでも心が晴れ、明るくなるようにと思い、書かせていただいています。新型コロナが終息したあと、お参りしていただければうれしい」と話している。
申し込みや詳しい問い合わせは、友宏副住職のインスタグラムのアカウントへ。ダイレクトメッセージで受け付ける。「#妙雲寺有村」で検索すれば、申し込み方法などを確認することができる。
写真=発送の準備をする友宏副住職