観光とウエディング結びつけた旅を企画 森の京都コンテストで知事賞
2020年02月24日 のニュース

京都府南丹・中丹広域振興局主催の「森の京都」観光プランコンテストで、福知山市大江町金屋、府立大江高校ビジネス科学科3年、尾上暖佳さん(成和中出身)のプランが最優秀の府知事賞を受けた。丹波の森で見つけた「青」をテーマに、観光と結婚式を結び付けたプランを企画した。大江高の生徒による府知事賞は2年連続。
福知山市や亀岡市など5市町1地域をエリアとする「森の京都」の食や自然・歴史文化、スポーツなどの特色を生かし、地域のブランド力を高めるためのコンテストで、2017年度から開かれている。
今回は府内の高校、大学などから13点のプランが寄せられ、6点が1次審査を通過。16日に亀岡市の南丹振興局で2次審査があり、提案発表をして入賞が決まった。
尾上さんのプラン名は、「丹波の森でみつけた! 福智山Something Blue」。旅行を兼ねて日本で結婚式を挙げることが多い訪日外国人や式を挙げていない日本人の夫婦、カップル、式の参列者らを対象とし、「サムシングブルー」を探し求める旅とした。
プランでは、最初に武将明智光秀が築いた福智(知)山城に行く。明智家の家紋・桔梗紋の色が青系の紫であることから、城を最初の訪問地に選んだ。城では恋愛成就のパワースポットとして知られるハート型の石垣を見つける。
このあと「ジャパンブルー」で有名な藍を求めて市内の由良川藍の里を訪れ、京都丹後鉄道の観光列車「青松」に乗り観光地を旅行。道沿いに青い線を示した由良川沿いの京都「ゆラリー」サイクリングロードを自転車で巡る。
また大江町内の元伊勢3社と鬼嶽稲荷神社で御朱印を授かるほか、清流が織りなす二瀬川渓流などにも行き、最後に町内のイタリアンレストラン・ウエディングの店で、高校生が企画した結婚式を挙げる。
尾上さんはビジネス実践の授業でプランを考え、放課後や休日にも案を練って自身で納得いくものに仕上げた。「地域性を考えて、福知山や大江の自然をたっぷりと味わえるようなプランにしました。今回企画したプランがいつの日か実施され、人の幸せにつながればうれしい」と話している。
寄せられたプランの中で、優秀なアイデアについては、森の京都DMOによる商品化を進める。
写真=プランをまとめた資料などを持ち、知事賞受賞を喜ぶ尾上さん