暖冬と少ない雪、農作物の生育や病害虫への影響心配
2020年02月18日 のニュース
今冬は暖かい日が多く、今後も気温が高い日があると見込まれることから、農作物の生育や病害虫などへの影響が心配されている。一方で一時的な寒気の南下に伴う凍霜害の発生も懸念され、京都府中丹西農業改良普及センター=福知山市篠尾新町=は、気象状況と作物に応じた管理、早期の病害虫防除などを呼び掛けている。
野菜は、全般に生育が進んでおり、キャベツや玉ネギなど追肥が必要なものは生育状況に応じて追肥を早めるなど適期に行う。ミズナなどの葉菜類は取り遅れのないように注意。育苗中の苗は徒長傾向で軟弱になりがちで、密植を避けたり追肥の量の調整などもする。トンネルのこまめな換気も大切。
病害虫の発生が早まることも予想され、特にハウス栽培ではコナジラミ類、アザミウマ類、ハダニ類の被害が懸念される。発生予報情報や観察で発生動向を早期に把握し、早めの防除が必要だという。
果樹は、開花の時期が早まると、開花期から幼果期に霜や予想外の低温による凍霜害が心配される。防霜用資材の準備や点検を早めに行い、花粉採取や人工授粉作業に適期に着手できるよう、せんていや枝の誘引といった作業を計画的に終わらせる。
病害虫の発生も懸念され、発生状況や発生予報に留意し、適時適切な防除に努める。病気にかかった部位の除去など、ほ場の衛生管理も大切-としている。