「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」上映 こうのさん直筆メッセージの展示や監督招きイベントも 

2020年02月06日 のニュース

 京都府福知山市在住の漫画家・こうの史代さん原作の新作映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を、市内広小路通りの映画館、福知山シネマが21日から上映する。新作は大ヒットとなった前作「この世界の片隅に」に、250カット以上の新しいエピソードを加えている。

 「この世界の片隅に」は、片渕須直監督が2016年に映画化。第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、18歳で嫁いだ主人公・すずが、戦時下にあっても工夫を凝らして生きる姿を描く。累計動員数210万人、興行収入27億円を突破。同館では17年2月から約4カ月間上映し、2344人が来場した。

 新作は昨年12月に公開。新エピソードが38分間加わったことで、より原作に寄り添ったものになっている。単なる前作の長尺編ではなく、これまで目にしていたシーンや人物像を、異なる印象で映し出す。

 同館は上映を記念して23日に、片渕監督を招きトーク付き上映会を催す。こうのさんが住む地元の映画館として、多くの人に作品を身近に感じてもらいたいと企画した。

 午後0時30分に開場し、0時50分から3時45分まで上映(2時間55分)。休憩を挟んで4時から4時40分ごろまで、トークイベント。同館オーナーで映画プロデューサーの志摩敏樹さんが聞き手となり、片渕監督が原作への思いなどを話す。イベント後は片渕監督のサイン会も予定している。

 チケットは8日午前9時から50枚程度を通常料金で先行販売する。当日券は午前8時30分から販売する。全体の席数は124席。

 支配人の細川龍作さん(37)は、直前に届けられたこうのさんのメッセージボードなどを披露。「記念イベントを大々的に行います。多くの人に映画をお届けできるように全力で取り組みたい」などと話した。

8日からパネル展 直筆のメッセージボードや複製原画も

 こうのさんの協力を得てパネル展を8日から3日1日まで同シネマで開く。こうのさん直筆のメッセージボードや新作のカット、映画の複製原画など50点以上を並べる予定。

 

写真=こうのさん直筆のメッセージボードを披露する細川支配人

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