マイナンバーカード申請急増 ポイント還元で?
2019年12月20日 のニュース

京都府福知山市でマイナンバーカードの申請が急増している。カードを活用したポイント還元制度などの特典情報への関心の高まりと、政府が公務員のカード取得を促している影響とみられる。
マイナンバーカードは、国民一人ひとりに割り振る12桁の個人番号と本人確認ができるICチップ内蔵のプラスチック製カード。住民が申請することで無料交付されるが、これまで利点が見えにくく、発行枚数は全国的に伸び悩む。
福知山市内でも低調で申請件数は月50~80件台で推移していた。ところが11月は291件と急増。来年9月からのマイナンバーカードを活用するポイント還元制度、2021年から保険証機能が付与されるといった新たな情報への反応と、公務員のカード取得勧奨で申請件数が増えた、と市は見る。
マイナンバーカードを取得するには、申請から1カ月程度で届く発行通知書(ハガキ)などの必要書類を市役所市民課窓口に持参して手続きをする。本人確認後に、端末で暗証番号を設定してカードが発行される。
15歳未満の子どものカードの受け取り手続きは親権者が行う。しかし、窓口での本人確認が必須で、行けない場合はカードを受け取れない。
11月末時点の累計申請件数が1万1111件なのに対し、累計発行枚数は8503枚にとどまっており、市は年末の土曜日にあたる28日午前8時30分から午後5時15分まで市役所本庁で交付窓口を特設して、平日に来庁できない人や帰省者らへの受け渡しを促進する。
市は「扶養家族の申請を一度にできる機会にしたい。混雑が予想されるので時間に余裕を持ってお越しください」と呼びかけている。
申請状況を見て今後も休日の交付窓口を検討するという。
問い合わせは市役所市民課、電話(24)7014へ。
写真=マイナンバーカード交付手続き窓口