「医師として地元へ」と地域医療の現場で研修 共栄高生、OBに学ぶ
2019年12月19日 のニュース
京都府福知山市東羽合の京都共栄学園高校(國田敦校長)バタビア特進コースで医学部を志望する生徒が18日、市立福知山市民病院で研修を受けた。共栄OB医師らの話を聴いたり、院内の見学をし、地域医療の実情について学んだ。
共栄からは毎年数人が医学部に進学しており、「医師になった生徒に地元へ戻ってきてほしい」との思いを込め、初めてOBらによる研修を企画した。
希望した1年生の7人が参加。内視鏡室、救急室などを見学したほか、救急救命センター・小児科医の奥村能城さん(35)と、初期研修医の小原知也さん(27)、消化器内科医の辻俊史さん(40)から話を聴いた。
3人とも同校のOBで、高校時代を振り返りながら話した。奥村さんは「高校生の時から医師を目指しており、地元で役に立ちたいと思って帰ってきました」とし、救命センターや一日の業務を紹介。
救命センターでは外科、救急、小児などの専門家が「自分だからできること」を組み合わせ、協力しながら対応していることを教え、「自分にしかできないことを探して。そして、地元に誇りを持って帰ってきて」と伝えた。
生徒からは「医師を目指したきっかけは何ですか」「高校からやっておいた方がいいことはありますか」などと積極的に質問していた。
写真=仕事について話す奥村さん(右)